貧乏神を福の神に変える方法は、
「貧乏神と向き合って受け入れる」ことだと思います。
由緒正しい貧乏神は「女性」だと言われています。
仏典・涅槃教(ねはんきょう)によりますと、
福をもたらす「吉祥天」の妹「黒闇天(こくあんてん)」が貧乏神です。
この黒闇天を家から追い出そうとしたところ、
福をもたらす吉祥天も一緒に出て行ってしまったというお話があります。
また次のような由緒もあります。
東京都文京区春日に貧乏神を祭った「太田神社」のお話です。
(牛天神 北野神社の境内)
江戸時代に、
小石川の三百坂に住んでいた貧乏な旗本の夢に一人の老婆が現れます。
この老婆の言うことには、
「私は貧乏神じゃ。あまりに居心地がいいので、
この家に長く住み着いていたが、長年世話になったので福を授けよう」
そして、自分の祭り方を指南します。
貧乏旗本がその通りにしたところ、本当に福が訪れたそうです。
この2つの由緒から、
「貧乏神のいる所には福の神もいる」と考えられています。
「貧乏神も福の神も表裏一体」
福の神に来て欲しかったら貧乏神の存在も受け入れる
=自分の中の貧乏神を認めて受け入れていく
ことでお金にも人にも恵まれていくのかなと思います。